有難い事
みんなで走るいつもの水曜日
私は走れないけど
暖かかった昨日、みんなは走っていた。
一緒のようでバラバラと
それぞれの道を走っていた。
療養中だから
ブログネタ送ってね、と冗談まじりに話していたら
ホントにみんなからたくさん写真を送って来てくれた。
楽しそうに走るみんなを羨ましく眺める一方
おかげでなんだか自分も久しぶりの山道を楽しんでいる気分になれた。
仲間、ていいね。
みんなが楽しそうだと
自分も楽しい。
うずくまってうつらうつらしているのが勿体なくて
大人しくしていないと骨折も治らないとわかっているけど
包帯を外して外へ飛び出したくなる。
自分だけが冬眠しているような
そんな気分にはなるけれど
みんなの送ってくれる外の世界の光が
穴倉でうずくまる私の元へも差し込んでくる。
早く私も戻ろう
みんなと笑い合えるあの場所へ
もうすぐホントの春がやってくる。
足に残る鈍い痛みと向き合いながら
一分一秒、一歩一歩、
光の差すあの場所へ
戻れる日が近づいていると信じて
どんなに大病をしても、元気になると忘れてしまう。
健康のありがたみ。
もう一度動けなくなって思い出す
歩けることが
走れることが
食べられる事が
見える事が
何処へでも自分で行ける素晴らしさが
身に沁みる。
様々な事が実は「有難い」事なんだ、と
もう一度思い出してみろ
誰かにそう言われたんだと
そんな気がしている。