奥多摩散歩
骨折から1か月。
ようやく大好きな奥多摩に戻る事が出来た。
奥多摩湖の対岸の山はまだ雪が残っていて
春の暖かい空気の中に居ても、冬山を散歩しているかのようだった。
麓の五日市では濛々とスギ花粉が舞い狂っていたけれど
山頂まで来るといくらかそれも少なく、空気は澄んでいて
下界では17℃あった気温もここでは8℃が最高だった。
そこに行けば見知った顔が居て
ようやくまた一緒に走れる、と
弾けるような笑顔で再会を喜ぶことができる。
冬の間走る事ができなくて
春はまだかとぼやいていた日々とようやくさよならです。
バイクが壊れて走れなかった人も
寒くて走れなかった人も
怪我をして走れなかった人も
冬眠していた人も
みんな復活の春
その間どうしてたか、なんて
どうでもいい事で
また元気にここへ来てお散歩できることに
ただそれだけに喜び合える
バイクに乗っていない時の事はよく知らない
ホントの名前も知らない
それでいい
初めてあった人も
長い付き合いの人も
バイクで出会ったら
バイク乗り同士
それ以上の何もいらない。
ようやく巡ってきた
なんの約束もしなくても
みんなにまた会える日々。
元気だったか、の挨拶と
一緒に走る道と
日向ぼっこのお喋りの一日
じゃあまたね、の挨拶でバラバラに帰っていく
次の再会は
またバッタリ出くわした時に
それだけでいい、幸せなバイク乗りの春