自分に戻る場所
たまたま出会ったバイク仲間
シーズン中は奥多摩に行けば誰か居る。
だけど冬は会えない人ばかり。
私たちはちゃんとした本名も知らなければお互いのプライベートもほとんど知らない。
中には偉い人も居ればスゴイ功績を持った人もいるけれど
みんなバイク乗りの友達なので友達としてしか関わらない。
妙にへりくだったり持ち上げたりとか
裏表のある付き合いはまったくない。
そんな冬は会えない仲間との新年会があった。
みんなバイクを降りたらただの気のいい人ばかり。
飲んで喋るのがバイクの話ばっかり、て言うのがまた楽しい。
いつもはバイクウェアとヘルメット姿のカッコいいみんなも
この時ばかりは会社帰りのおじさん達w
だけど社会的なつながりのない
フラッと走りに行ったら会うだけの
それ以外の事は良く知らない人間同士がただ会いたくて集まる。
そんな友達、て
大人になると中々できなかったりする。
会社に行ったらエライ人だってここではただのバイクバカw
仲間が集まった時には
肩書も
お父さんとか夫とかそういう役割分担もなく
ただの自分に戻る場所。
飲んで食べて喋って喋って
思う存分
誰でもない自分をさらけ出す。
きっとみんなの弾けるような笑顔は
作り物じゃない
本当の自分の笑顔。
ただバイクに乗っていると言う以外なんの繋がりもない
だけど何ものにも替えがたい
大事な大事な自分の居場所。
大人になると丸く丸くまとまっちゃうんだけど
人生全部まとまってるだけじゃ面白くない。
ちょっとだけ自分で穴をあけて
そっからはみ出すところを持っていた方が
溢れ出る好奇心をなくさない方が
人はいつまでもキラキラと魅力的でいられる。
満開の笑顔で過ごしたら
また明日から頑張れるじゃないの。
終電逃しました、はい。
めっちゃ散財したな~
でも楽しかった。
また明日からは居るべき場所にみんな戻り
二日酔いを隠して大人の顔に戻って
丸い人生を続ける。
でもきっと気分は最高だと思うのだ。
そんな居なくても平気だけど
会いたくてたまらない仲間の集う場所
一つ持っていたらけっこう幸せになれます。